恋愛もののメディアでは、
「××ちゃんの髪っていい匂いがした…」や「○○クンの腕の中は安心する」
と言ったフレーズをよく見かけますよね。
これらは、匂いや香りが恋愛に影響する事を示唆した文章ですが、
「好きだからそんな風に感じるんだろ？」
とお考えの方も少なくないかと思います。
ですが、
現実にこのような場面があったあとすると、
実は匂いから相手を好きになっている可能性があるかもしれません。
実際、相手を好きになる要因の一つに、匂いや香りが影響する事は、
近年の研究により明らかになりつつあるのです。
人は自身と離れた存在を求める
生物の多くは種族繁栄と多様性確保のために、
なるだけ自身と違う存在を無意識に求めるように出来ています。
自分と違う相手を求めると、様々な性格や性向を持つ子孫が生まれ、
種族そのものに多様性が生まれます。
そうすると、地球上に大規模な環境変化や病気の流行が流行った時に、
生き残る個体が出てくる可能性が高くなりますよね。
我々が知能を持つ以前から営々と紡がれてきた、生物としての本能的な知恵が、
現在もなお、恋愛感情に影響を及ぼしているのです。
恋愛成就の秘訣はMHC遺伝子にアリ？
以前の一般社会では、
このような現象をフェロモンや好きな人の匂いなどと言って、
曖昧模糊とした表現でなんとなく認識する程度でした。
ですが、近年の研究機関の発表で、
特定の異性のフェロモンや匂いを心地よく感じる条件として
MHC遺伝子という物質が影響を及ぼしている事が明らかになったのです。
イメージとしては、我々がフェロモンと表現する異性の匂いには、
MHC遺伝子のもたらす遺伝情報が含まれており、それを受け手が持つMHC遺伝子と照らし合わせて、
相手を好ましいと感じるか否かが判断されているといった感じでしょうか。
強い香水はMHC遺伝子を隠してしまう？
ところで、MHC遺伝子はどうやら、
お互いの遺伝情報が離れていればいるほど好ましいと感じるようで、
意中の相手とうまくいくか否かも、この情報にかかっている部分があります。
その為、相手とうまくやっていく為には、
まずはこの遺伝情報が含まれたフェロモンを相手に認識させなくてはなりません。
ですが、
ここで注意したいのが香水の存在です。
香水は相手に良い印象を与える為のエチケット的な部分があるアイテムですが、
あまりに強い香りを放つものを使用してはMHC遺伝子の情報を隠してしまいかねません。
その為、恋愛と言う部分に的を絞ったデートをするならば、
あまり香りの強いものは避けた方が良いのかもしれませんね。
まとめ
昔から、不釣り合いなカップルや性格のまるで違うカップルなど、
一見ちぐはぐな組み合わせの方って多いですよね。
実はMHC遺伝子が影響していたと考えると、
このような相違点って、実は生物学的に自然なものなのかもしれません。
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